中学生のスマホ所持率は、平成30年度についに70%を超えました。
これは、内閣府の平成30年度青少年のインターネット利用率の経年比較というサイトのデータによるものです。
5年前の2014年は、中学生のスマホ所持率はたったの40%だったんです。
それがこの5年間で急速に増えて、去年の2018年には70%。
2020年2月に2019年のスマホ所持率が発表されるはずですが、70%を超えてくることが予想されます。
親である私達からすれば、「中学生でスマホを持つなんてまだ早いんじゃないか?」
「スマホなんてゲームと同じ、始めてしまえばなかなかやめられないし、勉強しなくなるのではないか?」
「そもそも子どもがスマホで何するの?」
という疑問が生まれてきますよね。
私も息子が中1に上がる前はそう思っていました。
一方で、「もし頑なにスマホを持たせなかったら子どもの友人関係にヒビが入ってしまうのではないか?」
そんな不安もありますよね。
当記事では、中学生のスマホの使用時間や利用状況、学習面や友人関係への影響などについてお伝えしていきます。
Contents
中学生のスマホ使用時間の平均はどのくらい?
内閣府の平成30年度青少年のインターネット利用率の経年比較というサイトによると、
中学生のインターネット利用の平均時間は、163.9分(約2時間半)です。
2時間以上インターネットを利用している中学生は61%、5時間以上利用している中学生は13%もいます。
部活が終わって学校から帰って7時、そこからご飯までの間と、宿題が終わって11時~12時ごろに寝るまでのすき間に、ネットを利用している子が多いということです。
息子も学校から帰るとスマホをよく見ていて、宿題の時間・ご飯の時間・お風呂の時間以外はほとんどスマホを見ている状況です。
親としてはゲームと同じで30分から1時間でやめてほしいところではありますが、「ママだって30分以上見てるじゃん!」と言われると弱いところも・・・。
子どもの利用時間を減らすには、まずは大人がスマホを見る時間を減らす努力もした方がよさそうです・・・。
中学生はスマホを何に使っているの?
内閣府の平成30年度青少年のインターネット利用率の経年比較というサイトのデータによると、
- 動画視聴
- 音楽視聴
- コミュニケーション
- ゲーム
となっています。
動画視聴・音楽視聴
ほとんどYouTubeのことです。
中学生はテレビよりもYouTubeを見ている子の方が多いです。
YouTubeは1本の動画は15分前後と短いですが、次々におすすめの動画が表示されるのでやめられなくなるという性質もあって、何時間も視聴してしまう子も多いです。
中には勉強動画を観ているんだという子もいますが、極めて少数派です。
コミュニケーション
主にLINEです。
夜9時過ぎ頃から子どもたちのLINEは活発になってきます。
ちょうど塾が終わって家に帰ってくる時間なんですよね。
そこから寝るまで、ずっと通知がなりっぱなしということも珍しくありません。
女の子は特に話の輪に入るために必死な時期でもあるため、長くなる傾向があるようです。
ゲーム
ゲームは男の子に多く、布団の中で朝までやってしまったという子もちらほら。
寝不足になると朝起きれなくて学校へ行けない日も出てきてしまうので、気を付けたいところです。
家に任天堂スイッチなどのゲーム機のあるおうちでは、スマホにはゲームアプリはダウンロードしない決まりにしている家庭も多いです。
スマホを持たせると勉強しないんじゃないの?
スマホを持たせてしまうと、スマホばかりで勉強しないという話ばかり出てきます。
さらに、スマホを使う子供ほど学力が低下するというデータも。
スマホ使用で成績・学力が下がる (小中学生調査) 文部科学省のページによると、
長時間学習しても、長時間スマホを使うと成績が下がるというデータが出ています。
これを見ると、怖くてやっぱりスマホなんて持たせるべきじゃない・・・と考えてしまいますよね。
勉強を2時間して4時間スマホをしている子と、まったくスマホをしてなくて30分しか勉強していない子の成績は同じくらいなんです。
しかしよく見ると、スマホ1時間未満の使用で勉強を2時間している子は、スマホを全くしない子よりも成績は高い、という見方もできます。
勉強時間が何時間であっても、スマホ使用時間が1時間未満の子の方が全くしない子よりも成績が少し上なんですよね。
つまり「スマホ=成績が下がる」のではなく、『スマホの使い過ぎが悪影響』と言いかえることができるんです。
スマホ使用時間を1時間以内にできれば、成績も維持できるということです。
スマホを持たせると勉強しないのは、家庭でのルールをちゃんと決めていないからかも。
もしくはルールを子どもが理解していない、無視しているのかもしれませんね。
スマホによるいじめや問題はない?
残念ですが、スマホによるいじめはあります。
きっとこれからもなくなりません。
実生活でもいじめはいろんなところで大なり小なり行われています。
それは妬みやひがみであることもあるし、いじめる側の心の問題であることも。
それは人間だから仕方のない事です。
ですが、それをきっかけにとても苦しんだり、自殺するようなことがあっては困りますよね。
「LINEでひどいいじめに合っていないか」、「掲示板などで問題を起こしていないか」、中学生の間は特に保護者がスマホをチェックして確認しましょう。
いじめにあっても相談できる人がいたり、対処する方法をアドバイスしてくれる人がいる子は強いです。
また、SNSで問題を起こさないように、ネットに他人の写真を勝手にアップしてはいけないことや、知らない人とコミュニケーションを取らないことなど、最低限のネットリテラシーを教えておくことも大切ですね。
スマホを持たせるメリット・デメリット
スマホを持たせるとなると、デメリットばかりが気になってしまいますが、持たせてみるとメリットがいくつかあることにも気が付きます。
中学生になると小学生の時よりも親元から離れて行動することや秘密も増えてくるからです。
スマホを持たせるデメリット
- スマホばかり気にするようになる
- 家族との会話が減る
- 依存症の危険がある
- 決まりを破って勝手にお金を使う可能性がある
世間では、事件に巻き込まれたりいじめが・・・というデメリットが多く聞かれますが、実際は
- メルカリで勝手に買い物をしていた
- ゲーム課金していた
- SNSで知り合った知らない人と連絡を取っていた
- 夜中に隠れてゲームをしていた
- 宿題の答えをGoogleに聞いていた
という話が多いです。
メルカリは個人同士のやり取りになりますし、もしクレームが発生したときに子どもだけではどうにもならない場合も。
とくに中学生ではアイドル関係の物品を売買することが多いようですので、相手がどんな人なのか不安な場合もあります。
またお小遣いのほとんどをコンビニで金券を購入してゲーム課金につぎ込んでいたという話もよく聞きます。
宿題の答えをGoogleに聞くのはまだかわいい方ですが、勉強はきちんとやったほうがいいですよね。
スマホを持たせるメリット
- 居場所が分かる
- 連絡が取れる
- チェックすれば友達付き合いが分かる
- 連絡手段として大いに使われていて持たせてよかったと思える
大きなメリットはこの4つです。
中学生になると友達と出かけて行ったり、部活帰りに寄り道したり、夜遅い時間に塾へ行くこともあります。
「大丈夫かな?」「ちゃんと帰ってきているかな?」という不安も、位置情報を共有すれば解消されます。
またこちらに用事があって連絡を取りたい時も、LINE一本送っておけばいいので気楽です。
息子の場合ですが、文化祭の計画をLINEを使って話し合いがされていました。
クラスに1人もLINEできない子がいなかったのと、学校だけだと時間が足りない(本当かな?)という理由で、夜まで一生懸命話し合いのLINEをしていました。
さすがに30人近く参加するLINEだったので、10時半には終わってまた翌日、、、となっていましたが、この時ばかりはさすがにLINEさせておいて良かったな、、、と思わずにはいられませんでした。
持たせる前は世間でニュースになるようなデメリットに気が行きがちです。
実際は、こっそり知らないところで何かをしていた問題がちょこちょこあって困っている人が多いです。
またメリットも大いにあって、居場所が分かるのはとても便利です。
中学生は小学生のころに比べて遅い時間帯に行動することも増えます。
大丈夫かな?と思ったときにすぐ確認が取れると安心できます。
スマホを持たせるだけでも高いよね?
それならスマホを持たせてみようかな?と考えても、スマホを持たせると1台で1月8,000円近くかかるのにやっぱり贅沢じゃない?と思ってしまいますよね。
最近の中学生のスマホ所持率が増えたのは、格安simのせいでもあるんです。
UQモバイルやYmobileなど、キャリアではないスマホを利用すれば1か月500円から3,000円でスマホを持つことができるんですよ。
このくらいの値段なら払えなくもない・・・と思いますよね。
また格安simはキャリアと違って縛りが無いところもあるので、解約しやすいのもメリット。
実は中学生の中にはスマホの使いすぎで成績が落ちて、スマホを取り上げられた挙句、解約!という子もちらほらいるんです。
本当はそうならなように、親子でルールを決めてうまく使えればいいのですが、反抗期もあってなかなか思い通りにはならないんですよね。
とりあえず、最初のうちはすぐに解約できる、しかも値段の安い格安simで試してみようか・・・というおうちも多いんですね。
まとめ
中学生のスマホ所持率と、使用状況、影響について書きました。
まとめてみると
- 中学生のスマホ所持率は約70%
- 使用状況は平均約170分、うち2時間以上の子が6割。
- 成績への影響は利用時間が1時間以内ならなし
- いじめや問題はスマホをチェックして確認
- スマホリテラシーを教えよう
- スマホを持たせるデメリットもあるがメリットもある
- 格安simなら値段もリーズナブル
ということになります。
この前まで小学生だったのにスマホなんて・・・と思いますよね。
スマホを持たせるのも持たせないのも、その家庭の判断によります。
みんなが持っているから持たなくてはいけない物でもありません。
メリットやデメリットを参考に、考えてみてくださいね。
中学で成績が良くても
中学で20番以内で地域で1番の進学校の高校に入れても
たくさんの中学校の30番以内の子が集まって300人になると
とたんに200番になる。
そして「勉強ができない」という立ち位置で過ごしていかなくてはならない高校生活は
とても悲惨だと思いませんか?
そうならないためには今から準備が必要です。
【Asteria】Z会のオンライン学習で周りのみんなより一歩先に高校の勉強を始めてみませんか?