中学生の塾の選び方を紹介している塾の先生はネットにたくさんいらっしゃるのですが。
塾の先生から見た塾の選び方と、私達中学生の親から見た塾の選び方って少し違うと思うんです。
塾の先生は「中学生でこんな成績の子ならこういう学習法で成績が上がるよ!」というノウハウを持っていらっしゃる方が多いですよね。
私達親が中学生のために塾を選ぶとき、もちろん成績は上がってくれないと困るんですけど、それ以前に
- この人の好さげな先生は本当に良い人なのか
- 塾に入れるまでが仕事になってる塾なんじゃないか
- 入会の時だけ人当たりの良い先生が対応しているだけなんじゃないか
- 本当にうちの子の成績の上がる塾なのか(一般論じゃなくてうちの子)
こういったことが気になりますよね。
実際、塾を選んでいる時って周りのお母さんたちも塾を選んでいる最中だったり、通わせ始めたばかりで内部事情まで情報を入手するのが難しいことも多いです。
少ない情報の中から、どうやって塾を選べばいいのか。
講師の営業トークに騙されずに、本当にいい塾を選ぶにはどうしたらいいのか。
子供が中学3年生になってやっと悟った中学生のための塾の選び方をご紹介してみます。
参考になればうれしいです。
Contents
中学生の塾の選び方
中学生向けの塾の選び方で、最初に気を付けることはパンフレットやHPに惑わされないことです。
パンフレットは広告ですから良いことしか書いていません。
パンフレットで腕を組んで、いかにもできる雰囲気をかもし出している写真の先生が、実際会いに行ったら自信なさそうで応対もイマイチ・・・なんて経験も実際あります。
とはいえ、まずはパンフレットやネットのHPから情報収集をスタートしますよね。
そしていくつか絞れたら、必ず塾へ足を運んで説明を聞いてみましょう。
進学率を計算してみよう
進学校や上位校を狙う場合、その学校への進学率をきちんと計算しておきましょう。
実際見てみると、きちんと書いていない塾も多いです。(あやふやな塾はあやしいです)
大体でいいので、1学年に何人くらい在籍していて、何人くらい志望校に合格しているのかを計算していきます。
式は(子供の志望する高校の合格人数÷受験者数の合計)×100となります。
たとえば、
- 西高校 合格者数88人
- 南高校 合格者数120人
- 東高校 合格者数156人
というA塾と、
- 西高校 合格者数32人
- 南高校 合格者数42人
- 東高校 合格者数40人
というB塾があったとします。
公立高校は受験前に内申点で振り分けられて、受験すればほぼ合格する県も多いため、こういった書き方の塾が多いと思います。
それで西高校が志望校だとして計算してみると、A塾の合格率は24.2%、B塾の合格率は28.1%です。
この場合、A塾の方が人気で大手なんだと思いますが、実際はB塾も西高校への合格者はかなりの確率で出していて、大手じゃない塾とはいえ大健闘しているとも読めます。
在籍人数は私立まで入れてしまうと人が被るので、とりあえず公立だけで計算します。
(私立高校が志望の人は私立高校だけで計算します。)
すると、同じくらいだと思っていた塾でも、意外と合格者が少ないな・・・と思う塾も出てきます。
表面上はめっちゃすごい感を出していても、実際はあまり進学できていない塾もあるので、自分で計算機を叩いて進学率を出してみることをおすすめします。
当然ですが、志望校への進学率が高い塾ほどその学校へ進学できるノウハウが多いということになるので、塾選びの1つの選択肢に入れておきます。
また、『進学率は書いていないけど評判のいい塾』という隠れ家的な個人塾も存在します。
そういう地域の口コミ情報が入るところも、候補に挙げておきましょう。
授業中うるさくないか聞いてみよう
家から近いから、送迎がいらないからなどの理由で、ちょっとどうかな?と思う塾でも入れてみようかなと思うこともありますよね。
その場合、説明を聞きに行って「授業中はうるさくないですか?」と聞いてみましょう。
もしくは体験授業をさせてもらって、お子さんに授業がうるさくなかったかどうか確かめてみましょう。
授業が壊滅的にうるさい塾は、学級崩壊しているので絶対にやめるべきです。
中学生と言う年齢的なものもあって授業中にお菓子を食べたり私語をすると言った光景はよく見られるようですが、できればあまりそういうのが無いクラスがおすすめです。
授業に集中できないだけならまだしも、無駄な争いやいじりがあって辛いことも多いのでおすすめできません。
同じ学校の子が何人くらいいるか聞いてみよう
同じ学校の子が多い塾は、志望校が同じくらいの子が多くいる場合が多いので、おすすめです。
また知り合いのいる塾だと子供の精神も安定することもあります。
また逆に、嫌いな子がいる場合は勉強の邪魔になるので違う塾を選んだほうが良いですよ。
中学生はとくに人目を気にするお年頃になるので、みんなと一緒とかあいつは嫌いとか、そういう感情に振り回されやすい時期です。
ボッチはいや!という子なら同じ学校の子が多い塾を。
友達めんどくせーっていうタイプなら、同じ学校の子が少ない塾を選ぶことをおすすめします。
先生の雰囲気を察してみよう
説明を聞きに行ったとき、その先生はどんな感じか。
なんだか頼りないなとか、嫌だなこの先生・・・と思ったらやめておきましょう。
その感は当たっています。
良い顔して耳障りの言い言葉でお話してくれる先生が多いんですが、「なんかひっかかるな・・・」とか、「なんかちょっととげがある?」と思うその感覚は、絶対外れません。
私の経験だと、「頼りないな」と思った塾は後から聞くと授業崩壊している塾だったし、「なんか笑顔が怖い?」と思った塾は、すごく厳しくて成績によるえこひいきの激しい塾でした。(行かなくて良かった)
今通っている塾の先生の第一印象は「子どもが好きなんだな」と思ったんです。
あとは私達保護者とも子どもとも顔を見てちゃんと話しをしてくれたことです。
もちろん、うちの子が通っている塾が合わないと言ってやめた子もいます。
それは個人差なんですが、それが自分や子供に合った塾を選ぶということなんじゃないかなと思うんです。
一度決めてしまうと、入塾金も払うしもう少し頑張ってみようか…と、ずるずると続けてしまいがちなので、塾を選ぶときは自分の感も大切にしてみてください。
集合塾か個別塾か
そしてやっと学習スタイルを考えます。
集合学習がいいか、個別学習が良いかはそれぞれです。
最近では個別が人気ですね。
塾によって形態も違うし、個別と言っても進学教室のような授業をするところもあるし、補習授業をするところもあります。
どっちを希望するのかで変わってきますよね。
あとは塾にあるサービスもそれぞれなので、気になる授業は実際に聞いてみましょう。
そのあたりは、実際の塾の先生とすり合わせて、そういった希望ならこのコースがおすすめですよと話してくれるはずですから、ぜひ聞いてみてください。
また、ちょっときつい言い方をする先生なら「その希望ならうちじゃないほうが良い」とはっきり言う先生も。
えっ!と思うこともあるけど、入れればお金になるのにわざわざうちじゃないほうが良いと言ってくれるのは優しさなんだろうなとも思います。
模試などの結果があれば持って行って見せてみよう
成績表ではなく、実際の解答用紙がおすすめです。
うちの子はこういうところができていないのですが、どの授業を取るのがおすすめですか?
こういう聞き方をすれば、塾の先生も迷わず「このコースがおすすめです」と言ってくれます。
何も資料がないのに相談しても、先生も何となくでしかお話しできないので当てが外れることもあります。
成績が出ているのなら、1回分、2回分くらいの模試や定期テストの解答用紙を持って行きましょう。
そして見てもらって先生に判断してもらうのが一番です。
塾にかかる費用も計算しよう
説明を聞きに行って初めて分かる料金などもあります。
忘れがちですが、テキスト代、夏期講習、冬期講習、春期講習、模擬試験などの料金は別で支払うのでパンフレットやHPに書いてある料金よりも、年間で計算すると必ず高くなります。
個別の方が集団よりも高いのが一般的で、○光義塾などの夏期講習は受講の仕方によっては1人当たり10万円近くなるという話を聞いたことも。
うちの子も初めは個別指導で英語だけ受講しようかと思っていました。
その金額は週1回で月1万8千円でしたが、塾に行って英語の模試の結果を見せ、個別が良いかなと思っているけど高いから週1くらいで・・・
という話をしたところ、この出来具合なら集団で十分伸びますよ(集団と言っても13人しかいなかった)と先生に言われ、その通りにしたところ成績が伸びました。(80人中64番から32番になった)
料金も週2回で月1万円ですんでいるし、成績ものびたしありがたいです。
塾は値段が高いから良い塾、安いから大したことのない塾と決めつけられないところがあります。
そこにいる講師の先生との相性もあるし、塾全体でのやる気や子どもたちへの接し方も、成績にはいろいろと関係しているからです。
お母さんお父さんが信頼できると思う塾に預けると、家で先生や塾への文句が私たちが分からは出ないし、その後の子どもの様子も冷静に判断できるのではないかなと思います。
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中学生の塾選び 講師の嘘を見抜くおすすめの決め方
競争の激しい地域ほど、塾の先生はうまいこと言って入塾させようとします。
中には塾に入れるまでがノルマで、その後は適当にやっているという個別指導塾も残念ながら存在します。
中学生が高校受験のために行く塾選びで、講師の嘘にだまされないおすすめの決め方をご紹介していきます。
一括資料請求しない
ネットの大手サイトでは、チェックを入れれば一括で資料請求できるサイトもありますよね。
でも、ちょっと待ってください。
一括で資料請求してしまうと、ほとんどそのすべての塾から電話がかかってきます。
軽い気持ちで比べてみようと思って資料を請求したのに、次の日以降、一斉に電話がかかってくると、どこの塾がどんな雰囲気の先生だったか、何を言っていたか分からなくなってしまいます。
ですから一括資料請求はしないようにしてください。
立地や費用、進学率や学習形態からまずは絞り込んで、多くても3社から5社くらいの資料請求にとどめておきましょう。
必ず見学・体験に行く
お試し体験のない塾はやめておきましょう。
まずはお試しで体験してみて、納得出来たら通うようにしてください。
ただお試しの時だけ入会してくれるように楽しい授業をする、人気の先生を付けるという塾も残念ながら沢山あります。
見学に行って雰囲気を肌で感じてみてください。
周りの子の雰囲気と子どもとの相性も感じてみてください。
なじめるか、なじめ無さそうならやめておきましょう。
塾は学校とは違うので、がまんなんてするところではありません。
納得のいく雰囲気、授業、先生のいるところを選びましょう。
自主学習時間も大切にする
塾で授業ばかり受けるのではなくて、問題演習の時間が適度に撮られている塾がおすすめです。
個別指導塾にありがちなのが、テキストを延々と先生が読んで子供がそれを聞いているパターン。
これでは成績は伸びません。
下手な個別指導塾に行くくらいなら大手から中堅のノウハウがしっかりした中堅塾に通ったほうが成績が伸びることもあるのはそういうところです。
しっかり見極めましょう。
周りにその塾に行っている子がいないか探してみる
近所の子でその塾の経験者がいないかどうか聞いてみましょう。
あの人は知らないだろう・・・と思っても、意外と情報を持っていることが多い人もたくさんいます。
しっかり聞いてみると、「あの塾は・・・」という話を聞くこともありますし、「あそこは意外と良いよー」という話になることも。
口コミほど信用できるものはないので、ご近所さんの口コミを集めてみましょう。
子供同士で話を聞いてもらうのもいい方法です。
中学生はまだ遠慮が少ないので、子供同士の会話ではリアルな生の声が聴けてかなり参考になりますよ。
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中学生の塾の選び方 まとめ
中学生の塾は、多くのネットのページでは
このくらいの成績ならこんな塾、こんな子ならこんな塾がおすすめ!みたいな書き方をしています。
でもぶっちゃけ、勉強する子はどんな塾に行っても勉強するし、しない子はしないし。
もっと言うと、先生が嫌いになってしまうと勉強できていた子でも勉強しなくなって成績が下がるし、勉強の苦手だった子も良い先生に出会って成績が上がるということは中学生にはよくある話なんです。
だから、成績うんぬんよりも講師の先生との相性を大切に塾選びはしたほうが良いです。
この先生いいよね、人気があるよ。
という先生のいる塾は、個別集団に関わらず確実に良い塾です。
偏差値の高い学校を目指すなら、遊びの多い塾よりも勉強が多くて人気講師のいる塾がおすすめです。
ほんとに、実際目で見て肌で感じて見ないと分からないことが多いです。
実際行ってみて、直感で選んでもいいくらいです。
親目線で、子どもの性格や自分との相性も考えて、人間関係重視で塾は選んでみてくださいね。
中学で成績が良くても
中学で20番以内で地域で1番の進学校の高校に入れても
たくさんの中学校の30番以内の子が集まって300人になると
とたんに200番になる。
そして「勉強ができない」という立ち位置で過ごしていかなくてはならない高校生活は
とても悲惨だと思いませんか?
そうならないためには今から準備が必要です。
【Asteria】Z会のオンライン学習で周りのみんなより一歩先に高校の勉強を始めてみませんか?