夏休みといっても忙しいのに、自由研究の宿題めんどくさい。
10分で終わる自由研究ないかな?と探しているうちの息子たちを含む中学生のために、10分で終わりそうな自由研究を集めました。
レポートにまとめる所まで含めると10分で終わるというわけにはいきませんが、実験自体が10分で終わればあとはさっさとまとめるだけですもんね。
しかも我が家のめんどくさがりの中学生男子2人が「これならまあやってもいいかな」と言った自由研究ネタばかり。
では10分で終わる自由研究、中学生理科実験をご覧ください。
10分で終わる自由研究 中学生向け簡単実験3選
実験自体は10分程度で終わります。
が、準備やまとめなどを含めるとどうしても半日くらいはかかってしまいます。
そのあたりはご了承くださいね。
注いだ水が一瞬で氷になる実験
「過冷却」によって冷えても凍らない水に衝撃を与えて一瞬で凍らせる実験です。
<準備>
- 500mlペットボトル
- 1.5Lペットボトル
- タオル
500mlペットボトルに水を7分目くらいまで入れて、周りをタオルやスポンジで巻いて、冷凍庫に入れて4~5時間冷やします。
冷凍庫の温度が設定できるなら、4度に設定して5時間くらい冷やせば完成です。
でも家庭用冷凍庫は-16℃くらいに設定されていると思うので、500mlペットボトルにフェイスタオルを巻いて、1.5Lペットボトルの上を切って中に入れ、冷凍庫で4~5時間置いておきます。
すでに10分じゃできないじゃん・・・ってなってますが(笑)
冷蔵庫に入れておくだけなのでお出かけもできますし。
朝から冷凍庫に入れておいて、お昼の3時くらいから実験を始めれば3時10分にはすべての実験が終わっているでしょう。
書き出し
- ジュースを凍らせて飲もうと思ったのに、全く凍ってなかった。飲み始めたら凍ってきてびっくりした。その原因を調べたい。
- チューチューを冷やして凍らせようと思ったのに凍ってなかった。なんだまだか・・・と思ってポンッと投げたら凍った。
など。
考察
自分が考えていた通りに過冷却が起きたでしょうか?
実験動画のように、きれいにできましたか?
出来ない人の方が多かったのではないでしょうか。
過冷却の原理について調べ、うまくいかなかった理由を考えて追加実験をしましょう。
またジュースが凍ってなくてびっくりしたとした場合は、水だけなじゃくてジュースとかいろいろなものを過冷却してみて比較するのもありですね。
その結果と予想を比べて、違いが出た原因を考えて追加実験をしましょう。
さいご、ジュースをしっかり凍らせるにはどんな条件にしなくてはいけないなど、考えてみてください。
まだ時間がある人はキットを買うと準備が楽ちんですよ。
まとめ方やなぜその現象が起こるのかまできちんとまとめてあるので、レポートも書きやすいです。
DNAを取り出す実験
これも中学生に大人気の実験の1つで、興味のあるもののDNAを取り出す実験です。
<準備>
- 食器洗剤
- 食塩
- 冷やした水
- 冷やしたブロッコリーなど(DNAを取り出したいもの)
- すり鉢・すりこぎ
- 茶こし(キッチンペーパーでも可能)
- 消毒用エタノール
①小さじ2杯ずつの食器洗剤と食塩を水200mlに溶かします。(これがDNA抽出液になります)
②よく使われる材料はブロッコリーの花の部分です。
これをすりこぎですりつぶします。すりこぎは100均に売っています。
(ブロッコリーはDNAを抽出しやすい材料なのでコントロールとして使うため、必ずブロッコリーは使ってみましょう。)
③すりつぶしたものがドロドロになるくらいの少しの水を注いで、そおっと茶こしでこします。
④こした液の3倍量のエタノールを加えます。
⑤白いふわふわしたものが現れます。これがDNAです。
書き出し
コロナのときにPCR検査と言うものを知った。そこでDNAに興味を持った。
DNAを学校で習った。どんなものなんだろうと興味がわいた。
映画や漫画を見てDNAに興味を持ったなど。
など、DNAに興味を持ったきっかけを書いてみましょう。
考察
ブロッコリーだけでなく、ほかの野菜や魚や肉(やるならレバーがおすすめ)をやってみましょう。
そして、DNAの取り出しやすいものや取り出しにくいものについて、なぜそうなったのか考えてみましょう。
もしかしたらこんなものからもDNAが取れるのかな?など、疑問に思ったものも、その疑問と実験と結果の流れを書いてください。
人間のDNAを取り出すなら唾液がおすすめです。
準備するのが面倒な人やまだ時間のある人は、販売されているキットを使うと準備が楽ちんです。
個人的にこういうの好き(笑)
果物や野菜が電池になる実験
果物や野菜に金属の板をさして、電流を流し、電球が付くかどうかを見る実験です。
<準備>
- レモンやグレープフルーツ、大根、ジャガイモなど果物や野菜
- 銅板・亜鉛板
- 銅線(みのむしクリップのついたもの)
- 紙やすり
- 電球や電子オルゴール、またはアンペアを計測する機械(クランプメーター)
①果物に金属の板を2枚突き刺します。
②それにみのむしクリップを付けて、反対側は電球や電子オルゴールにつなぎます。
③電気が流れたかを確認します。
書き出し
YouTubeなどで果物が電池になることを知ってやってみたくなった。
本を読んで果物が電池になることを知った。
など、実験したくなった経緯を書いてみましょう。
考察
実験動画のように、1つだと電流が弱かったのでいくつもレモンをつなげてみたり、
他の果物や野菜だとどうなるかを調べてみてもいいですね。
まずは1つのレモンなどで実験して、そこからどう考えて追加実験にいたったのかを書いていきましょう。
実験結果がでるたびに、自分の考えを加えていくと良いですね。
材料はこのキットでもそろえることができますよ。
10分で終わる自由研究 中学生の優秀作品の傾向
中学生の自由研究の優秀作品には、10分で終わる自由研究は残念ながらあまり選ばれていません。
何年も1つのことについて観察し続けているものや、環境問題などの社会問題から自分が考えたことを実験に起こしてみるなど、独自の視点を持つものがエントリーされやすい傾向があります。
(この傾向から言うと、2020年はDNAを取り出す実験をうまく使えばコロナ問題に直結するのでうまくいくかも!?)
10分で終わる自由研究はたしかに楽ちんで、宿題をやっつけるにはとても良いテーマですが、賞まで狙おうと思うと独自の視点での追加実験が必要です。
以前、息子がアリの実験で入賞を果たしたことがあります。
ただ、アリ伝説っていうアリの巣キットが欲しいと騒いだので「自由研究にするなら買ってあげる」という約束で買ったものでした。
そのときも、観察とアリの生態や体のつくりの観察はもちろん書いていましたが、、、息子が
「ねえねえ、アリって冬はどうやって暮らしてるのか、このまま飼い続けていたらわかるのかな?」
と言うので「寒くすれば今でも分かるかもねー」と返事をしたところ
「あっ、冷蔵庫入れて良い?」
「はっ!?」
ってなったけど、冷蔵庫に入れて観察して・・・その結果を書いたからでした(笑)
こういったちょっと面白い独自の視点が入ると、どうやら自由研究は高評価につながるようです。
時間のある人は思いついたことを追加実験して書き足してみてくださいね。
ちょっと評価が上がるはず!
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10分で終わる自由研究でも中学生らしくまとめよう
楽ちんな10分で終わる自由研究と言ってもそれらしく、中学生っぽいかっこいい文章でまとめましょう。
また、DNAをいくつかの種類で一気に取り出して、結果を得ていたとしても、
そこにストーリーを付けて、まず初めにこれをやって、こう思ったのでこっちをやって・・・と順序を付けるだけで、良い感じの自由研究に仕上がります。
いかに実験を短時間でやって、写真をたくさん撮り、その写真にストーリーを付けるか。
そのストーリーの組み立て方が面白ければ面白いほど、単なる自由研究には見えないし10分で終わる自由研究だったなんて思えなくなってきます。
忙しいとは思いますが、実験に入る前に下調べをして、こういう順序で実験しようと決めて実験をすれば、必要なものだけ結果をとれば良いので早く終わりますよ。
むしろ、実験前に自由研究のレポートを仕上げてしまって、そこに実験結果を貼り付ける・・・という方法を取れば、一番早く終わるかも。
実験で結果が出なかったらまたその後の展開を変えればいいだけですもんね。
いろいろ工夫してやってみてください。
めんどくさいなら、準備をしっかり。
そうすれば最短で終わらせることができますよ。
がんばってくださいね。
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