中1の自由研究、理科の実験テーマって悩みますよね。
あまり簡単なのだと小学生みたいだし、かといって難しいのはちょっと・・・
そしてかかる日数もできるだけ少なくて、それでいて見栄えのいいのがいい。
と、うちの息子が言っていました(笑)
中1の一学期、理科の授業では「植物の作り」とか「物質の変化」などについて習っていますね。
今までに習った内容と関係しているとまとめやすそう。
ということから探した、現在中3の息子が中1の時に「どれにしようかな?」と悩んだ理科実験の自由研究テーマを、まとめる方法もいっしょにご紹介していきます。
中1自由研究理科 実験テーマ5選
中1の理科の自由研究に良いんじゃないかなと思う実験テーマを7つご紹介します。
化学系が好きな人、生物系が好きな人、色々いると思いますが、基本、夏は暑いし部活もあると思うので、主に家でできる実験を集めています。
水性マジックの色には何色が混ざっているかを調べる
水性マジックを水で伸ばすといろんな色が出てきます。
どの色がどんな色の組み合わせでできているのかを調べる実験になります。
例えば、黒だったら赤、青、黄色・・・とかぼやっと出てきます。
それを調べてみる実験。
中1の理科で習う水溶液の実験につながります。
<まとめ方>
- 色によって水への溶けやすさが違う
- 色によって重さが違う
- 同じ色でもメーカーによって混ざっている色が違う
など、「こうなるんじゃないかな?」という予想にたいして、「あってた!」「違った!」など、気づいたことをまとめます。
そのうえで、原理などを本やネットで調べたことをまとめて、考察。という流れになります。
<準備するもの>
- 水性マジック
- キッチンペーパー
- 洗濯ばさみ
- 洗濯ロープなどつるすもの
- 水
- コットン
- 定規
<実験>
1.キッチンペーパーを2センチ幅ほどに細長く切ります。
2.端から2センチくらいのところに、水性マジックで5mmほどの印を付けます(ちょっと濃い目に)
3.洗濯ロープに洗濯ばさみで、印をつけたキッチンペーパーを、印を付けたほうを上にしてつるします。
4.コットンを水で浸し、キッチンペーパーをつるしたところにのせ、洗濯ばさみで再度はさみ直します。
5.マジックの色がぼやっとしてくるので、どのように流れていくかを観察します。
どうなったか?分解されて出てきた同じ色は同じところまで流れたか?メーカーが違っても同じ色に分解されたか?など、観察してみてください。
水性マジックは100均などでいろんな種類が購入できますね。
写真を撮って、資料に乗せましょう♪
温泉卵が作られる理由調べ
普通に茹でると、卵は白身が先に固まって黄身は後から固まります。
ゆで卵の半熟とか、目玉焼きの半熟はそうやって作られますよね。
それなのに、温泉卵は白身が固まっていないのに黄身が半熟とか固まっていますよね。
それは黄身と白身が固まる温度に差があって、ゆっくり低温で加熱すれば黄身が先に固まるので、温泉卵になるんですね。
詳しい理論はこちら⇨卵を黄身だけ固めるには?~Z会
その卵の性質を利用して、何度の時温泉卵ができるか、何度で作るのが一番おいしい温泉卵になるかを実験します。
<まとめ方>
温度による固まり方の違いを写真に撮ってまとめます。
食べた感想も書きましょう。
ゆで卵も作り、温泉卵を作る時と同じ温度でとめたときはどうなっていたかも、比較として作って、並べて比べてみましょう。
<準備するもの>
- たまご 10個
- 水
- 鍋
- 温度計
- 電磁調理器
<実験>
1.温泉卵をつくる温度を決めます。
65度、70度、75度の3種類くらいがいいです。
2.鍋のお湯を65度にして、電磁調理器でキープします。
3.その中に卵を入れ、30分ほど置いておきます。
4.温泉卵を作ると同時に、別の鍋で卵を水からゆでます。水の温度が65度になったところで卵をお湯から出して水で冷やします。卵の殻に65度と書いておきます。
5.2~4の作業を温度を70度、75度に変えて繰り返します。
6.卵を割ってみます。どれがどれか分からなくならないように気を付けて。
様子を比べて、写真をとりましょう。
そしてだし醤油などをかけて食べてみてください。
結果は写真で伝えて、気づいたことを書きます。
黄身と白身が固まる原理や、なぜ温泉卵になるのか?という原理を調べて、資料にまとめます。
最後の考察では、「タンパク質によって固まる温度が違うことを利用して○○もできるのではないかと思いました。」のような自分の考えを入れることができると、すっばらしい自由研究になると思います。
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野菜の維管束を調べる
野菜も植物なので、維管束があります。
双子葉植物と単子葉植物では維管束の作り方が違うので、普段食べているこの野菜が単子葉植物!?ってことはイネ科!?のような発見があります。
色水を作って浸すだけなので簡単ですし、色の薄い野菜で実験すると分かりやすいですね。
<まとめ方>
野菜の維管束を色水で染めて、写真を撮って比べます。
どの野菜がどの種類に属するか?を調べて、野菜の仲間分けをしてみましょう。
<準備するもの>
- 野菜
- 食紅(ドラッグストアや食品売り場のお菓子コーナーなどに売っています)
<実験>
1.野菜の端っこを輪切り方向に切って切り花のようにします。輪切り方向に切らないと染まらないので気を付けましょう。
2.食紅を水に溶かします。濃さの違うものを3種類くらい準備しましょう。
3.作った液をお皿やコップに入れて、染めたい野菜を入れておきます。
4.染まって来たかな?というところで、液につけた部分よりちょっと上のところを輪切りにします。
道管という根から養分を吸い上げるところが染まります。
いろいろ切ってみて、写真を撮りましょう。
そして野菜を種類分けしてみてください。
絵の具でも染まるので、いろんな色で染めてみても面白いですね。
そして、単子葉植物、双子葉植物についてまとめ、その野菜の起源や同じ仲間の野菜などを調べてみましょう。
またどんな栄養が含まれているか、どんな料理にするとビタミンが壊れにくいのか、なども書くとページが足りない・・・ということが防げるはずです。
野菜の維管束調べと家庭科の料理分野をミックスさせた感じで実験すると面白いですよ。
食紅で染めた野菜は食べても大丈夫ですが、絵の具で染めた野菜は食べないでくださいね。
紫キャベツで酸度を測る
紫キャベツには、アントシアニンという物質が含まれていて、小学校で習ったBTB溶液のように、酸性やアルカリ性によって色が変わります。
酸性が強いと、オレンジ、弱い酸性で赤、中性あたりで紫、弱アルカリ性で青紫、強いアルカリ性で緑色になります。
身の回りにあるもののphを調べてみましょう。
<まとめ方>
同じ色に変わったものたちをグループ分けして、それぞれどのような特徴があって同じ仲間になっているのか?をまとめます。
また酸性と予想したのにアルカリ性だったものや、その逆の物についてもこうさつしてみましょう。
<準備するもの>
- 紫キャベツ(手に入らなければ黒豆やナス、紫いもでも可)
- 鍋
- 卵のパック(または試験管数本)
- 調べたい液体や固体
<実験>
1.紫キャベツ1/8を千切りにします
2.水500mlを沸騰させて、1で切った紫キャベツを入れて5~10分煮ます。
3.ざるなどでこして、紫色の液体を集めます。これがアントシアニン溶液となります。
4.アントシアニン溶液を卵のパックのくぼみに大さじ2~3くらいずつ注ぎます。
5.調べたい液を小さじ1くらいずつ入れてみます。
様子を比べて、写真をとりましょう。
酸性の物はどんな性質があるか、アルカリ性の物にはどんな性質があるかを調べてまとめます。
おすすめは、クエン酸、醸造酢、レモンの果汁、重曹、卵白、牛乳などです。
ほかにも、思いつくものを試してみてくださいね。
参考にどうぞ⇨紫キャベツで色変化の実験~広島こども文化科学館
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カビの生え方を調べる実験
カビは胞子で増えます。
ちょうど、コケやシダの育ち方を習ったところだと思います。
カビの増え方や育ち方を実験を通してまとめる研究です。
実験の結果はもちろん、カビの種類についてや、カビの増え方なども調べてレポートにまとめます。
<まとめ方>
いろいろな場所に食パンの切れ端を置いておいて、カビの生えるスピードや数、種類などを調べます。
そしてカビの生活環やカビの生えやすい環境についてまとめます。
<準備するもの>
- 食パン
- お皿
- サランラップ
<実験>
1.食パンを6分の1くらいの大きさに切ります
2.小皿に1個ずつ載せて、条件のちがう色々な場所に1週間程度置いておきます。
お風呂や洗面所の近く、トイレの中、キッチン、リビング、玄関、子供部屋、カーテンの下、カーテンの上、など、部屋のいろんな場所に置いてみてください。
もし可能なら、それぞれの場所の湿度や温度も測りましょう。
3.1日置きにカビの様子を観察します
観察のたびに様子を比べて、写真をとり、温度や湿度のデータを記録しておきます。
- どんなカビの種類が生えてきたか
- カビの量はどのくらいか
- どんな場所で生えやすいのか
- 湿度は?温度は?
など、カビの生育に適した条件を調べてみましょう。
それぞれのカビについての情報や、実験から分かったことなどをまとめていきます。
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中1自由研究理科 実験をまとめる方法
中1の理科の自由研究では、実験をして出たデータからこれはどういうことかな?と、その理論や原理を調べてまとめるのが主流です。
そしてスマホで写真を撮って、家やコンビニなどでプリントアウトして貼り付けます。
写真は、結果だけじゃなくて、
- 準備したもの
- 実験の様子
- 結果
と、詳しく何枚も準備しておくと、自由研究としてまとめやすいです(ページも稼ぎや・・・ゴホン、ゴホン)
今回紹介した実験は、調べるとその原理や理論、どうしてそうなったか?を子供向けに詳しく説明してくれている専門サイトが沢山あります。
また図書館に行けば、参考となる本も中学生向けのコーナーにありますので調べてみてくださいね。
でもそこに書いてあることをそのまま写したのでは、著作権に触れますし、コピーしたとして評価も下がってしまいます。
自分の言葉にしたり、自分で考えたこと、最初はこう思っていたけどこうなってびっくりしたなどの感想などをたくさん織り交ぜて、自分だけの自由研究をつくりあげましょう。
またみんなと違う自分だけのオリジナリティを出すことができれば、意外と簡単に入選したりすることも。
県長賞などは難しいですが、入選はオリジナリティがあれば取れたりすることもあるので、がんばってみてくださいね。
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中1自由研究理科 実験も良いけどフィールドワークもおすすめ
中1の理科の自由研究は、身近なものを使って実験することから始めてみましょう。
市販のキットなどを買って来てやってもいいですが、たいがい、家にあるものでできたりするので、いろいろと考えてみてください。
またおうちに大人の人がいない時間に実験することもあると思います。
火を使ったり、熱湯を使ったり、危険な場合もありますので、十分注意して実験を行うようにしてください。
たとえうまくいかなくても、落ち着いて、もう一度やってみればいいか~くらいの軽い気持ちで実験はやってみてくださいね。
たったの1回でうまくいく理科の実験は珍しいですから、1日で終わる実験でも3日くらい余裕をもってやってみるといいですよ。
答えがわかっていてもその通りにならないのが理科の実験です。
その「ふしぎ」を楽しむくらいの気持ちで頑張ってみてくださいね。
中1の自由研究は、理科の実験を選ぶ人が多いですが、夏は
- 磯にいる生き物調べ
- 海の生き物調べ
- 山の生き物調べ
- 昆虫採集
- 家の周りの植物
など、フィールドワークにも向いている時期です。
このような「調べもの系」も立派な理科の実験になります。
見つけた生き物の「行動」を調べるのも楽しいですよ。
キャンプなどの予定がある人は、ゲームをする時間を自由研究の生き物集めの時間に当てたら楽しいかもしれませんね。
生き物を集めたら写真を撮って、気になるところを調べたら逃がしてあげてくださいね。
自分のとっつきやすいものを見つけてやってみましょう♪
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