高校受験をするのは子どもではありますが、親が役割を理解しているかどうかで、この高校受験が成功するかどうかの明暗が分かれます。
そうは言っても中学生ともなるとそんなに手もかからないし、何をすればいいのか・・・
あと少し点数が伸びればと言われてもなかなか点数の伸びない子どもにしてできることは何があるのか?
もう1ランク上の高校に合格させるには親として子供のためにできることは何なのか?と悩むこともありますよね。
高校受験に対する親の役割と心構えについて、考えてみたいと思います。
高校受験の親の役割 親ができることと親がすることは別
高校受験の親の役割と言うと、親が子供のためにできることを探しがちです。
でもまずは、親として高校受験に向けてしなくてはいけないこと、そして余力があれば子供のためにできることをはっきり分けて考えたほうが
行動もしやすいかなと思います。
高校受験で親がすること
高校受験で親がすることは
- 志望校を子供と一緒に考える
- 塾代や高校の学費などお金の見通しを立てる
- 高校卒業後の進路について子供と話し合う
大まかにはこの3つです。
高校受験において親が必ずしなくてはいけないことはお金のこと。
そして将来のこと。
子供は中学生といってもまだ情報を集めたりする手段も少ないですし、社会の経験も少ないです。
その高校へ行ったら将来どんな道に進めるのか。
高校の校風は子どもに合っているのか。
『高校受験にまつわる将来のことを一緒に考える』ことが親としてするべき役割です。
高校受験で親ができること
高校受験のために親がするべきこと以外にも、高校受験に向けて親ができること、つまり子供へのサポートがあります。
- 塾への送迎・参考書などの準備
- 勉強の悩み相談
- 友だち関係について悩んでいたら相談に乗る
こういったことは、親が子供にできることです。
成績を見てこれからどうすれば成績があがるか、志望校に届くようになるかを考え、どうマネージメントしていくかを考えるのも親として子供にできることです。
成績が悪いのに「勉強しなさい!」とだけ言って放置しているのでは、おそらく成績は上がりません。
どうすれば成績があがるのか、塾へ行かすのか、参考書をさせるのか、参考書ならどの参考書がいいのか、そういったことを子供の代わりに調べて、候補を2つか3つに絞り、
最終的に子供にどれかを選ばせるのも、親の役割だったりします。
必ずしなければならないことではありませんが、するのとしないのとでは生成の伸びも大きく違ってきます。
高校受験の親の心得? 親の役割を勘違いしないように・・・
高校受験における親の心得ともいえることが1つあります。
それは
子供の将来は子どもが決める
ということです。
これを勘違いしている人が多くて、私の周りにも
「うちの子は高専に行かせるの。だってそのほうが就職も有利だし、そのまま進めば短大卒になるでしょう?」
と言っている人がいました。
でもその子自身は、普通科の高校へ行きたかったんです。
小さいころから心臓が悪くて、ずっと病院にお世話になっていたこともあって、医療に携わる仕事がしたいと心の中では思っているようでした。
でもお母さんが高専、高専と言ってきかない。
本人が「医療系の道に進みたい」とお母さんに言ったこともあったんですが
「そんなただでさえ体が弱いのに病院なんかで働いたらすぐ病気になっちゃうよ。それよりも高専に進んで、地元で良い企業に就職しなよ。そのほうが絶対いいって。」
と言ってきかないらしいんです。(病院で働いたら病気になるって失礼すぎる(笑))
だんだん腹が立ってきて、その子は勉強するのをやめたし、お母さんのお弁当も食べなくなりました。
今も反抗期真っただ中。
まだ高校受験は終わっていないけど、もともと行きたいと思っていた普通科の志望校にも偏差値が足りないし、高専も厳しそうです。
彼なりの精いっぱいの反抗です。
これは私の周りでの一例ですが、親が子供の行く高校を最初から決めているのはよくある話なのではないでしょうか。
選択肢のない田舎ならそれでもいいかもしれませんが、選択肢の多い都会の場合、
どこの私立を受けるか、どこの公立を受けるか。
それは学校の特色とか、本人が実際行ってみて感じた雰囲気とか、そういったもので決めたほうが良いです。
学校に通うのはお子さん本人だから、お母さんが気に入っても合わないこともあるかららです。
子供本人の将来の夢がはっきりしているのなら、専門コースのある高校へ進むことだって考えられるはず。
この『子供の志望校のことを考える=親が決める』と勘違いしている人がとても多いんです。
まだまだ子供だと思っているし、自分の経験からこうしたほうが良かった、あのときこうすればよかったという思いから
子供には失敗させたくないと思って、良かれと思って親が志望校に口出ししてしまう気持ちはよく分かるんですが
子供の気持ちも聞いてあげましょう。
親は偏差値の高い学校を受験してほしくても、子供は本当はそうは思っていないかもしれませんよね。
志望校のことを考えるときは、子供にいろんな情報をあげて、子ども自身で考える時間も作ってあげてください。
それが高校受験の親の役割です。
親の心配をよそに勉強しない 高校受験に親が疲れたときのメンタルの保ち方
学校の成績表や模試の結果を見るたびに、本当に大丈夫だろうかと心配になることもあります。
こんな結果を見たら「やばい」と思ってもう少し勉強してくれればいいのに、当の本人はあっけらかんとして「うっかりミスが多くてさぁ」なんてのんきなもの。
もう少し勉強したらいいのに・・・と思っても、友達と楽しそうにLINEをしていたり、休みの日には遊びに出かけたり。
それが悪いわけではありませんが、もう少しメリハリをつけて勉強できないものかと、このままでは受からないんじゃないかと心配になりますよね。
そんなこんなで毎日を過ごすうちに「この子、勉強しないな」と悩んだり、
「志望校に受からなかったら滑り止めの私立に行くことになる。お金は大丈夫かな・・・」と不安になったり。
そんなことを繰り返すうちに、親の方が心が疲れてしまうこともありますよね。
親が心配しても仕方ない
ちょうど反抗期に差し掛かる中学生に、親が勉強しなさいと言ったところでするわけがありません。
逆に「勉強しなさいって言われたからしたくなくなった。今しようと思ってたのに。」とか言われるのが関の山。
じゃあどうすればいいのか・・・
あたたかく見守るのもいいし、もう中学生なんだから放っておけばいいという意見もあるでしょう。
でも私は
「なんで勉強しないのか」
「なんで今ゲームをしているのか」
「なんで宿題をしなくてもいいと思うのか」
と、質問攻めにしています(笑)
答えられなくなったところで「どうする?」と攻めます・・・
全員にうまくいくとは思えないけど、子どものウィークポイントをおさえてそこを攻める感じですかね・・・
できれば自分から勉強するようになって欲しいですよね。
そうじゃないと、成績を上げるのはなかなか難しいですしね・・・。
このやり取りに親が疲れたときは
ずっとこの勉強するしないのやり取りをしていたら、親の方だって疲れてしまうこともありますよね。
疲れてしまったら、しばらく放置しましょう(笑)
毎日言われていたのに言われなくなったら「あれ?」と思うかもしれません。
それで勉強するようになったらそれでいいですし、しなかったらしなかったで仕方ないので、ちょっと休憩をとってくださいね。
高校受験は将来を左右するには違いありませんが、メンタルやられて病気になってまで無理する必要はないです。
また本人が頑張る気持ちになれば、高校から塾でもなんでも使えば名の通った大学も狙えますしね。
今は反抗期が過ぎるまでと、気持ちを落ち着かせるのも1つの方法です。
高校受験直前の親の役割とは?
高校受験直前は、もっぱら子供の体調管理が親の役割です。
高校受験は冬だから、インフルエンザも流行っているし、これからはコロナだって流行りそうです。
高校受験の当日に病気にならないように、
- 無駄な外出をしない
- 直前に生ものを食べない(お寿司とか)
- 冷たいものを食べすぎない
- 睡眠不足にならない
などの食事や生活面の管理は徹底してあげましょう。
受験が終われば遊べるんだから!と、気持ちを受験に向けてあげてください。
また、気持ちも不安定になりがちだと思うので、初詣の時に合格祈願をするとか、絵馬を書くとか、神頼みも利用すると精神的に安定するかもしれませんね。
でもお守りを買うとか、合格鉛筆を本番で持って行こうねなど、「物」に頼ろうとすると忘れた時にメンタルがボロボロになります・・・
お守りはカバンにつけずに、おうちに飾っておきましょう。
途中で落としたりでもしたらもう・・・「どうしよう・・・落ちるかも・・・」なんて縁起でもないこと思ってしまいそうですから。
高校受験の親の役割 まとめ
高校受験での親の役割は
- お金のことを考える
- 子供のことを考える
- 親の考えを押し付けない
- 進路は子どもが決める、それをサポートする
- 受験直前の体調やメンタルの管理をしてあげる
この5つが大きな役割です。
一緒に勉強したりするのは小学生で終わり。
でも見守って欲しいと思う中学1年生はまだまだ多いはず。
様子を見ながら上手に手を放していきたいですね。
隣で見守って、希望の高校に入れるよう、サポートしていきたいですね。
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