塾代がきついと感じたり、お母さんやお父さんが高学歴または家庭教師や塾講師の経験があると、
「自分でも教えられるんじゃないか?」
と思うこともありますよね。
家で親が勉強を教えていい成績がとれるのなら、塾へ行く時間も短縮できるし、送迎の手間も省けます。
何よりお金がかかりません。
親が子供に勉強を教える方法には
- 教科書や学校のワークを使う方法
- 参考書などを購入する方法
- 通信教育を使う方法
の3つの方法があります。
この記事では、中学生の子供に親が勉強を教える方法と注意点をお伝えします。
中学生の子供に勉強を教える方法
勉強を教えるためにまず大切なことは
- 学習の進め方(計画)を決める
- 使う教材を決める
この2つをきちんと決めておかないとうまくいきません。
宿題やって試験勉強しようね、分からないところは聞いてね。というスタンスだと成績は伸びないし、お子さんによっては勉強しないことも多々あります。
学習計画を立てる
中間テストや期末テストまでの範囲でどのように学習を進めていくかを決めましょう。
どんな教材を使って、どの教科を何曜日にするのか。
予習の仕方、復習の仕方など、細かく決めましょう。
例としては
月曜日 英単語の復習、英語の予習
内容:親の作った英単語テストをやって覚える、学校で次に習うところのページを読み、知らない単語を書き出して意味を調べる。新しく出てくる文法を参考書などで調べてざっと理解する
のように、細かく決めましょう。
英語の予習は単語調べなど時間がかかりますが、そのほかの4教科は20分~30分もあれば十分です。
英語を小学生のころから習っていた人は予習も早く終わるので、それぞれできそうな時間配分で決めましょう。
使う教材を決める
どの教材を使って学習するかを決めましょう。
教材は
- 教科書
- 市販の参考書
- 通信教育
の3つから選びます。
教科書を使って学習する方法
学校でもらう教科書を使って学習します。
メリットはいちばん安上がりなことです。
よく出るポイントを親が教える必要があります。
復習には学校のワークやプリントを使って端から端まで覚えます。
デメリットは教科書だけだと入試対策にはょっと不安があることです。
また入試情報が入りにくいというデメリットもあります。
市販の参考書を使う方法
市販の参考書には、
- 教科書ワーク
- 教科書ガイド
というものが売られているので、この2冊は買ったほうが進めやすいです。
習ったところを復習し、次のところを予習するのに便利です。
また狙うレベルによって、参考書を買い足していくといいですね。
合計で2万円くらいあれば、1年分のすべての教科の参考書をそろえられます。
ぶっちゃけ教科書ワークを完璧に覚えれば、定期テストで90点はかたいです。
ですが入試対策としては少し不安が残ります。
デメリットはやはり入試情報が入りにくいということです。
通信教育をする
通信教育は、学習計画も立てられていてドリルや参考書もすべてセットでとどきます。
また質問もiPadを使って先生にすることができるなど、画期的なシステムが取り入れられているので、親の手間が省けます。
おそらく家で親が勉強を教えようとした場合に、一番手間がかからないのが通信教育を使う方法です。
計画倒れにならないように、子どもがちゃんと課題をやっているかどうか、理解しているかどうかを管理するだけでOKだからです。
入試情報を手に入れる方法
学校だけの情報だと、入試情報を手に入れるのが遅くなってしまいます。
やはり情報が速いのは塾です。
また大手の通信教育も入試情報を入れてくれるところもあります。
ですから入試情報入手の方法としては
- 塾の模擬試験を受けさせる
- 中3の2学期以降だけ塾へ入れる
- 通信教育を利用する
この3つのうちどれかを選んで、情報を入手するようにこころがけましょう。
成績のあげ方
家で子どもの勉強を見ながら成績を上げるには、普通の子なら勉強時間を確保するよりほかありません。
勉強時間を確保するために、
「また〇分しかやってないじゃない、もっと勉強しなさい」というような声掛けはNG。
問題集を準備して「これとこれが終わったら今日は遊んでいいよ。」と、終わりを先に見せること。
「あとは自由に過ごして良い」という楽しい未来を見せること。
その2つの繰り返しが大切です。
そのためには、きちんと学習計画を立ててあげておく必要があります。
中学生で自分で学習計画を立てて、テスト範囲を隅から隅まで学習できる天才は日本にほとんどいないはずです。
塾に行っている子が成績がいいのは、学習計画や勉強する内容を塾の先生が決めてくれているからです。
終わりが無ければ嫌になりますが、終わりが見えればそこまでさっさとやってしまおうと思えますよね。
学習計画を立てるなんて面倒だ・・・と感じる人は、ちょっとお金がかかりますが進研ゼミなどの通信教育を使うと学習計画が立てられたものが届くので楽ですね。
親としての関わり方
親は基本的に『教える』というスタンスではなく『管理する』というスタンスで接するとうまくいくことが多いです。
中学生の時期は反抗期で、親に対してはとことん反抗してくる子も多いです。
教えようとすると途端にやる気がなくなったり、「そんなものやらなくても大丈夫だ」と言い張って勉強しなかったり。
ある程度計画を立てたら、あとは個人に任せて、週1~3回のペースできちんと学習がすすんでいるかどうかを確認しましょう。
分からないところは子どもが聞いてきたら教えてあげる感じで、基本は学校の先生に聞きに行くように促してください。
くどいですが、これも通信教育だと担当の先生に質問できるので効率がアップします。
親が勉強を管理すると子供は伸びないって言うのは本当?
よく塾の先生や学校の先生は
「お母さんが勉強を見ていると、子どもの自立心を損なってしまい、自分で考えることができない子になってしまいます。だから勉強は学校や塾に任せて、お母さんは見守っていてください。」
と言いますよね。
でもこれは半分あっているけど、半分間違いです。
『学校や塾に任せて』この部分は、勉強を教えることに関しては学校や塾に任せるという意味です。
家での家庭学習の様子や、宿題のこなし方、学習効率やゲーム・スマホ時間の管理は親がすることです。
家で勉強しているかどんなことをしているかは、きちんと親が管理していなければ途中でやらなくなったり、分からないところが出てきてやる気をなくしてしまっている状態に気が付くことができません。
勉強そのものの内容には関わらないけど、学習の進め方や生活面、環境面では大いに関わっていく必要があります。
親が勉強を教えるときにしてはいけないこと
親が勉強を教えるときにどうしてもやりがちで、失敗の原因になることが3つあります。
それは
- 勉強しなさいと怒る
- 他の子と比べる
- 先回りしすぎる
これさえやらなければ、親も教えられますが、これをやってしまうとやはり塾に行くしか選択肢がなくなってしまいますので注意してください。
勉強しなさいと怒る
勉強しなさい!とやみくもに怒ると、反抗期なので「嫌だ」と言われて本当に勉強しません。
意地でもしません。反抗期なので。
また「馬鹿なんだから」とか「ほんと出来が悪い・・・」などの人格否定もやめましょう。
どうせやっても無駄・・・と思って、親の言うことなんて聞かなくなってしまいます。
他の子と比べる
〇〇君は〇番なのにあなたは・・・
お兄ちゃんはこうだったのにあなたは・・・
など、他のこと比べて下げられると、
「あぁ、僕はダメな子なんだ。こんなになったのは僕を産んだお母さんが悪いんだ。お母さんなんて嫌いだ。」
という意味不明の負のループに陥ってしまいます。
家で見るなら小さな成長でもほめてあげるくらいの、心の余裕を持ちましょう。
先回りしすぎる
自分には経験があるからと、あれもこれもと先回りして教えたり、下準備を全部やってあげてしまっては、それこそ子供の成長を阻害してしまいます。
典型例が、前日に時間割をチェックして忘れ物を入れてあげることです。
小学校低学年までは必要です。
まだ自分でできなくて当然の年だから。
でも中学生にもなってそれでは将来が心配です。時間割くらいは自分でさせるべきなんです。
このようになんでも失敗しないようにとおぜん立てしてあげていては、子供が成長しないしモチベーションも上がらないので成績も振るいません。
ある程度の失敗は目をつぶって、分からないと悩んでいてもしばらく見守るくらいの余裕を持ちましょう。
まとめ
中学生の子供の勉強を親が見る方法は
- 学習計画を立ててあげる
- 使う教材を決める
- 手間をかけたくない場合は通信教育を利用する
- 勉強の内容にまで口を出さず、マネージメントに徹する
- 馬鹿だなどの否定をしない
- 先回りしておぜん立てしすぎない
これらのことができれば、中学生でも親が勉強を教えることができます。
塾に行くのは高いし、働いていると送迎などの時間的なことも負担になります。
この記事を参考に、いい方法を見つけてみてくださいね。
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